2021.06.30 釣り竿(ロッド)の話

ベイトリールにあう!楽しい!最新グラスロッドのメリット・デメリット解説!

2021.06.30 釣り竿(ロッド)の話

ベイトリールにあう!楽しい!最新グラスロッドのメリット・デメリット解説!

近年、ロッドのグラス素材が見直されてきているからか、トラウト用のベイト・グラスロッドが急増してきた。

渓流でもベイトフィネスが人気になってきているが、肝心のキャストで躓く人が多い。だが柔軟なグラスロッドだと、指を離すタイミングをはかりやすく、ミスキャストが起きにくい。トラブルが少なくなれば、結果的に釣果にも影響が出てくる。

今回はベイトリール用の最新のグラスロッドの特徴やメリット、デメリットを紹介していく。

最新グラスロッドのオススメ・主流は中空タイプ!

一口にグラスロッドといってもいろいろなタイプが存在するが、「挫折しない渓流ベイト」としておすすめしたいのは中空タイプだ。

中空タイプとはチューブラーとも言い、ティップが空洞になっているものである。チューブラーだと張りがあり、感度にすぐれた特性があるのだ。

価格帯を変えて中空タイプのグラスロッドを数モデル出しているメーカーもあり、その必要性がうかがえる。

特に近年発売されている中空タイプはグラス素材のイメージを覆す軽いものばかり。どれも非常に投げやすく、入門者にも向いてると言えるだろう。

グラスロッドの復元力がキャストに大きなメリットを与える!

1)投げやすい!

ベイトタックルを手にして、最初にぶつかる壁がキャストだろう。さんざんスピニングタックルを使ってきた経験者でも、予備知識なく投げると真っすぐ飛ばすのは難しいかもしれない。

これはスピニングとベイトでは、キャスト時に指を離すタイミングが異なることで起きる。

図Aのように上から振りかぶるオーバーヘッドキャストの場合、スピニングだと振りかぶったロッドが頭上、または頭上より前方に来てから指を離すと真っすぐ飛ぶイメージ強いと思う。が、それではベイトだと遅い。

放たれたルアーは足もと、または足もと斜め前に着水し、リールのスプール内はバックラッシュでぐちゃぐちゃになるだろう。

ベイトではロッドが頭上に来る前までに指を離すイメージでキャストすると真っすぐとぶが、グラスロッドは指を離すタイミングがつかみやすいのが最大の利点だ。

2)復元力が違うから

キャスト時のタイミングが分かりやすいのは、カーボンとグラスロッドでは復元力が違うことに関係している。

図Bは、下方向にロッドを弾くフリップキャストを指す。フリップキャストは腕力や手首で投げるのではなく、ロッドの復元力を利用するのだが、反発力の高いカーボンロッドは物凄い速さで復元するため、親指を離すタイミングが合わず、とんでもない方向にルアーが飛んだりする。

その点、グラスロッドは復元力が弱く、(図B画像)①から②に戻るのがゆっくり。ロッドを曲げてからラインを放出する(親指を離す)タイミングが一呼吸おけるくらい遅く、非常に投げやすい。イメージとしては指を離すだけでルアーが勝手にポイントまで届く感じだ。また、グラスロッドは少ない力でもよく曲がるので、2g前後の軽量ルアーを投げやすいのもよい。

3)距離感をつかみやすい

復元力が弱いということは、ルアーが飛んでいくスピードもカーボンロッドに比べて遅くなる。となるとポイントに到達するまでルアーを目で追いやすく、「この辺りでサミングして着水させたい」と考える余裕が生まれる。そのため、かなりキャストの正確性は上がるはずだ。

4)バラシが減る

ベイトタックルでのファイト時、スピニングに比べるとパワーがあるため、強引にやりとりする方が多いと感じる。

太いラインを使える分、大きい魚がヒットしても切られることは少ないと思うが、ファイトが強引になるとジャンプされたり、フッキングが皮一枚だと身切れする可能性が高くなる。

その点、ロッドが全体的に綺麗に曲がるグラスなら、多少強引にファイトしてもジャンプされにくく、追従性が高いので身切れによるバラシも減るだろう。

グラスロッドに感度が伝わりにくいデメリットはあるが、許容範囲

カーボンロッドと比べると、どうしてもアクションのダルさや数値上の自重が気になるはず。前者は感度の悪さにもつながるが、アタリに気付かないで釣れないということは、トラウトねらいでは少ないだろう。

そして流れが複雑な場所だとルアーの泳ぎが手元に伝わりにくかったり、水深がある場合だと着底が分かりづらいことがある。とはいえ、スピニングよりは明確。魚をランディングできる確率が少しでも上がるなら、多少の感度の悪さは許容範囲を考えたい。

まとめ

最新のグラスロッドのメリット、デメリットを紹介してきたが、入門者でも使いやすく、利点も多いと言えるだろう。昔、ベイトタックルはバスを釣るためのタックルだから、渓流でつかうことはないイメージだったが、今のグラスロッドは、やり込むほどに利点の多いタックルだと感じる。ベイトタックルを使う自信がない方、ヒットした魚をよくバラしてしまう方、ぜひベイト・グラスロッドを片手に釣行していただきたい!

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また話題沸騰中!ベイトフィネス用最新ベイトタイプのグラスロッドおすすめ7選!では最新のグラスロッドを紹介しているのでぜひそちらもチェックしてもらいたい。