釣りザオ(ロッド)とリールの基本!役割と種類とは?
言うまでもなく、釣りザオやリールは欠かせないアイテムだ。それぞれに役割があり、種類は多岐にわたる。もし、これから釣りを始めるのであれば、釣りザオやリールの基本を押さえることが大事だ。しかし初心者の場合、いったい基本とは何なのか、まったく見当もつかないのが現状だろう。
そこでこの記事では、釣りザオやリールの基本についてまとめてみた。もちろん、ここで紹介する情報がすべてではない。最低限これだけ理解しておけば、十分釣りを楽しめるというものだけに絞った。まずは、釣りザオの種類から見ていくことにしよう。
釣りザオの種類はいくつある?
釣りザオの種類は、さまざまだ。しかし、分類すると2種類しかない。リールが付いているサオ、直接竿にイトが付いているノベザオだ。それらを踏まえた上で、4種類の竿について簡単に解説しよう。
まずは、のべ竿(ノベザオ)。元々は、竹1本で作った竿だ。現在は技術の進化で、伸縮できる振り出しタイプも出てきた。それもノベザオと呼ぶ。
続いて、振り出し竿。ノベザオをいくつかの節に分け、短くしまえるようにしたものだ。竿の中に納まっている短い竿を少しずつ伸ばし、長くしていく。
1本1本のことは節と呼ぶ。まるで振り出すように使うため、振り出し竿と呼ばれている。海水淡水を問わず、様々な釣りで使うことが可能だ。
そして、継ぎ竿。持ち運びしやすいように、何分割かしたものを指す。複数の節を、直接つないでいくタイプだ。
最後に、リール竿。これはシンプルに、リールをつけて使う竿だ。
竿の材質
釣りザオを作る際、しなりがとても大切になってくる。なぜなら、かたい木で竿を作ると、魚がイトを引いたとき、しならずに折れてしまうからだ。
アジア圏では昔から竹があったため、広く竿作りに用いられてきた。ヨーロッパなどは、事情が少し違う。釣りザオを作る専用の木を使っていたものの、竹が手に入るようになると、それでサオを作るようになった。
今でも竹は、竿の素材としてされている。しかし、多くはカーボンやグラスファイバーだ。グラスファイバー繊維に比べ、カーボン繊維の方が軽い。そのため主流はカーボンと言えるだろう。
釣りザオの役割
釣りザオの役割は3つある。順番に解説しよう。1つ目は、魚がいるところまでエサ(仕掛け)を届けることだ。ある程度長い竿の方が、魚にエサを届けやすくなる。
2つ目は、サオの弾力(しなり)で魚とやり取りを行うことだ。釣りザオは「しなる」ことがとても大切だ。
魚がかかったときに暴れても、竿に弾力があれば、曲がりで魚が逃げるのを引き留められる。そのうち魚も疲れてくるため、細い竿でも大きな魚を引き込めることが可能だ。
3つ目は、サオの反発力で仕掛けやルアーを飛ばすことだ。サオがしなり、その竿が元に戻ろうとする力を利用して、しかけやルアーを投げる。だから竿は軽いことはもちろん、やはり「しなる」ことがとても大事になる。
釣りザオの長さはどの位?
釣りごとに選ぶ竿の長さは違う。釣り場にあわせて、長さを選ぶことが大切だ。昔は1尺=30cmを単位として、竿を作っていた。
海外でも1フィート=約30cmが単位となっている。ちなみに、小川など釣りをする場合は1~2mの竿。大きな川でアユを釣る場合は、9mの竿が最適だ。
竿の曲がり具合
先端を中心に曲がる竿を「先調子」。中央部が主に曲がる竿を「胴調」などと呼ぶ。こまめに動かすには硬めの竿がよく、魚がエサを食べた時に違和感を持たれにくくするには、竿先が柔らかい竿がよい。
リールの種類と役割
リールの種類は大きく3つに分かれる。その役割は、サオより長いイトを使う際の収納場所に加え、投げる、巻き取るといった作業にも重要となる。ここでは、リールの種類を順番に見ていこう。
1つ目は、スピニングリール。イトが出る時に抵抗がないため、軽い力でイトを放出することができる。軽いルアーや軽いしかけを遠くへ飛ばしたい時におすすめだ。
2つ目は、ベイトリール(両軸受けリール)。スプールとイトを巻きとる向きが同じであるため、巻き上げる力が強い。
重たい魚がかかった時や深いところで大きな魚がかかったりした際は、ベイトリールタイプの方がどんどんイトを巻きやすい。
3つ目は、落とし込み用リール。これは、長いイトを収納しておくためのスプールだ。
リールは何種類用意すればいいか?
リールの大きさ(スプールのサイズ)によって、巻けるイトは変わってくる。たとえば、太いイトをたくさん使う必要がある場合、大きいリールが欠かせない。そのため、何種類かあった方がいい。
一方、同じ様なサイズの魚であれば、1つのリールで様々な魚の種類に対応できる。リールの選び方は「自分が釣りたい魚に必要なイトの長さは、どの位か?」を目安にするとよい。
まとめ
今回は、釣りザオ(ロッド)とリールのイロハについて取り上げた。概要を理解していただくことはできただろうか?覚えることがたくさんあるように、感じたかもしれない。しかし、実際に釣りを楽しんでいくうちに、自然と覚えていくだろう。さっそく、今回取り上げた内容を参考にしながら、釣りを楽しんでみてはいかがだろうか。