2021.04.23 釣りの入門ガイド

「釣れない」から「釣れる」へ!ウキとオモリの役割を学ぶ

2021.04.23 釣りの入門ガイド

釣り堀などで竿をレンタルすると、大体セットでついてくるウキとオモリ。初心者でも何となく使えてしまうため、ウキとオモリの役割を知らない人も多いのではないだろうか。釣り堀などで「あまり釣れないな〜」という人は、ウキとオモリの役割を理解していないことが原因かもしれない。

この記事では、ウキとオモリの役割を、初めて釣りをする人でもわかりやすいように説明した。これから釣りを始める人は、ぜひ参考にして釣りを思う存分に楽しんでほしい。

ウキには3つの「たいせつな役割」がある

ウキには、大切な役割が3つある。1つは、魚がエサを食べた時の目印になることだ。魚が針先のエサを食べると、その反動でウキが動いたり引き込まれたりする。つまり、アタリがあるかどうかは、ウキの反応を見て知ることができるのだ。

2つ目の役割は、エサの位置を自分の誘いたい深さに合わせられることだ。理屈は簡単で、ウキの位置を調整できるようになっているためだ。たとえば、底に誘いたい場合は、ウキの位置を上にずらす。そうすると、ウキから下の糸が長くなり、より深い位置までエサを沈めることができる。

反対に、水面と底の間に誘いたい場合は、ウキの位置を先ほどよりもやや上にあげ、ウキから下の糸を短くすればいい。このように、ウキは狙いたい位置(タナ)をある程度は自分で決めることができるのだ。

3つ目の役割は、海や川など流れのある場所で、エサを遠くまで流して運ぶことができることだ。これは、仕掛けがオモリだけの場合と比較すると、とてもわかりやすい。オモリだけだと、極端に言えばどんどんとエサが沈んでいってしまう。そうなると、エサは底についたまま動かなくなる。

しかしウキがあれば、ウキの浮く力によってエサは一定の場所までしか沈まない。すると、流れに乗せて運ぶことができる。魚には動いているエサを食べる習性があるため、じっと底に置いておくよりも、動いているエサの方が反応はよいのだ。

ここまでの話をまとめると、以下のとおりだ。ぜひ覚えておこう。

  1. アタリがわかる目印になる
  2. 狙いたい深さを決めれる
  3. エサを流れに乗せて運べる

ウキの種類も知っておこう

ウキにもさまざまな種類がある。その中からいくつかピックアップして紹介する。基本的に初心者向けの釣り堀などで使うウキは、「玉ウキ」稀に「棒ウキ」に限られてくるだろう。

1.玉ウキ

最もベーシックな形の玉ウキ。釣りに詳しくなくても、おそらく一度は目にしたことがあるのではないだろうか。丸い形をしていて、とにかく姿勢が安定する初心者向けのウキだ。

上から見た時に丸い形をしているため、少し形が大きく見えて見失いにくい。主に流れの穏やかな場所で使うといいだろう。なお、ウキの先にある茶色いゴムで、ウキの位置をずらすことができる。

2.棒ウキ

水面に立って浮く棒ウキは、引き込まれる際の抵抗が少なく、小さなアタリでも感知しやすい。繊細な変化を感じ取りたい人には、玉ウキより棒ウキの方がいいだろう。ただし、長さがある分、風などには弱くアタリを感知しづらいことがある。

3.円錐ウキ

磯釣りなどでよく使われる円錐ウキ。普段はあまりお目にかかることはないかもしれない。本体の中に糸を通して使うタイプのものがほとんどだ。ウキ自体の重さもあり、空気抵抗も少ないため遠投などに使われることが多い。丸みを帯びた形状で、糸が絡みにくいというメリットもある。

オモリの役割も忘れてはいけない

オモリの重要な役割は、自分の沈めたい深さまでエサや仕掛けを沈められることだ。オモリがないとエサや仕掛けは沈みにくく安定しない。たとえば、流れのある川などは、狙いたい深さへ仕掛けを沈めることが難しい。

だからオモリを使わないと、まったくと言っていいほど釣りにならない。また、先に紹介したウキも、基本的にオモリとセットで使うことがほとんどだ。オモリがあることでウキは安定してくれる。

もう1つの役割は、遠くに飛ばせるようになることだ。軽いエサを遠くに飛ばすためには、オモリがないと飛距離は出せない。遠くに飛ばす理由は、魚は浅いところよりも深いところにいることが多いためだ。それは、手前の浅いエリアよりも、奥の深いエリアの方が釣れる可能性は上がることを意味する。

オモリの役割をまとめると次の2つだ。こちらもウキと同様に覚えておこう。

  1. 必要な深さまで仕掛けを沈める役割
  2. 遠くに飛ばすための役割

ウキやオモリを変えるだけで釣果も変わる?

結論を言えば、もちろん変わる。

特にウキを使う場合は、ウキとオモリのバランスが、取れているかどうかよって釣果がゼロかイチかくらい変わることもある。たとえば、タナゴ釣りを例にあげてみよう。

タナゴ釣りで使用するウキは、とても小さく繊細だ。ウキを含めた仕掛け全体がじっくりと、少しずつ水の中に馴染んでいくようにバランスを取らなければならない。ウキが小さいため、オモリを少し減らしすぎるとウキが浮かび上がる。

反対に、オモリを大ざっぱに足すと、小さなウキは、あっという間に沈んでしまう。こうなってしまっては、仮にタナゴがエサを食べたとしても、アタリを感知することは困難だ。

ウキがゆっくりと沈んでいく重さにオモリを調整すると、小さなタナゴがエサを食べた時のアタリがわかりやすくなる。必然的に、釣果にもつながるのは明白だ。

やや長くなってしまったが、オモリにはとても大切な役割があり、それは釣りすべてにおいて言えることだ。バランスの悪いオモリを付けていては、結果に差が出るということを理解していただけただろうか。

ウキとオモリの役割を理解して釣りを楽しもう

つまるところ、ウキとオモリは常にセットで考えなければならない。ウキは狙いたい深さまでエサを運び、オモリはエサを沈め、ウキを安定させる役割がある。どちらかのバランスが崩れると、思ったような釣果にはつながらない。

今回は、ウキとオモリの基本的な部分について触れてきた。実際に釣り場へ出たとき、基本を理解しておくことで、「今エサがどうなっているのか?」が何となくイメージできるようになる。あとはひたすら実践あるのみ。

釣りは座学よりも、実践を通して学べる経験の方がはるかに大事だ。実践を積むことで一気に上達できる。まだ釣りをしたことがない人も、すえに始めている人も、楽しい釣りライフを送って欲しい。

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