2021.07.31 ミノーの話

話題のフラットサイドミノーとは?大物トラウトおすすめのフラットサイドミノーの特徴、使い方など完全解説!

2021.07.31 ミノーの話

近年人気がでてきているフラットサイドミノー。フラッシングの効果の高さが知られているが、それ以外にもメリットはたくさんある。

今回は、フラットサイドミノーについてや使い分け、流し方、そしておすすめのフラットサイドミノーを紹介していく。

フラットサイドミノーとは?

フラットサイドミノーとは?

フラットサイドミノーとは、その名の通り、側面がフラットまたはフラットな部分が多いミノーを指す。フラッシングの強さである明滅効果や渇水時の釣果を促進、長時間ルアーで誘えるメリットがある。扁平やフラットな形状でもフラットサイドなどの文言を明記していないメーカーも多い。しかし、近年これらの形状のミノーが人気を集めており、多くのメーカーで増えてきている。

アピール力抜群の明滅効果!

フラットサイドミノーのメリットは何と言ってもフラッシングの強さ。トゥイッチやシ

ェイキングで小刻みにロッドを震わせると、身をひねるような強烈なヒラ打ちを見せて鋭く光る。”光る→光らない”の動きを連動させると、たまらず魚が食ってくるのだ。

渇水時の浅瀬でも使いやすい!

現在の渓流ミノーはファーストジギングやヘビージギングなどの沈下速度の早いものがほとんど。飛距離や水深の深さのあるところでは活きてくるが、渇水時はリップが破損したり、根掛かりが多発するなどトラブルが多い。

それに対して、フラットサイドミノーは激しいヒラ打ちアクションを見せながらゆっくりと沈下する。そのため、渇水時や浅いポイント、チャラ瀬でも川底を小突くことがない。

裏表を繰り返す動きで長時間誘える!

倒木や対岸のボサ下といった日陰に潜んでいるのは分かっているのに、障害物からルアーが少し離れただけで倒木の奥へ戻ってしまっ た……。そんな経験をした方は少なくないはず。細いミノーはロッドアクションを加えると横方向に長くスライドするかダートすることが多い。

 しかし、フラットサイドミ ノーは横方向への移動距離が短く、その場で裏・表を繰り返す動きを見せる。また、左右に反転する動きにより、前方に進む際のブレーキとなり、 その場でもんどり打つ。つまり障害物に対し、長い時間ルアーを離さずに誘うことができるのだ。猫じゃらしを使うように連続した小刻みな動きを心掛け、ねちっこくねらいたい。

フラットサイドミノーの注意点

フラットライドミノーの特徴としてフラッシングの強さを伝えた。しかし、だからといって

ライトで点灯するものや夜光が良いとは限らない。

光の届かない 深海や夜釣りならまだしも、光量の少ない雨や曇天時でもそこそこ明るい。ライトや夜光くらいの光ではそれほど極端に目立たないだろう。

どんなに集魚効果が高く、食欲をONにできるといっても、近距離でいきなり光らせたり、激しくフラッシングさせるとビックリして逃げてしまう魚もいる。特にサイトフィッシングのときは魚と一定の距離を保ち、 徐々に距離をつめてねらうと少ないチャンスを潰さないで済むだろう。

フラットサイドミノーの重要な使い分け講座!

フラットサイドミノーの重要な使い分け講座!

通常のヘビーシンキングミノーはライントラブルの少ない後方重心タイプが目立つ。

それに対してフラットサイドミノーはメーカーなどによって沈下姿勢にかなりの差があるのだ。同じように見えても操作してみないと分かりにくいウエイトバランス。これに着目するとフラットサイドミノーの操作がさらに面白くなる。

沈下姿勢は大きく3つに分かれており、センターバランス・リヤバランス・フロントバランスがあるので、それぞれのフラットライドミノーの使い方を解説していく。

フォール中にアタリが出やすい!【センターバランス】

沈下時に水平に近い状態で沈み、3 タイプのなかで沈下速度は最もゆっくり。水深の浅いポイントも得意とする。沈下時はジグミノーのようにユラユラと揺れながら沈みのが特徴。

しかし沈下が遅いだけ に、流れの速さを考えながら使わないと着底させたい場所に落としづらい。 沈下速度を把握するまでは慣れが必要になる。

着底後のルアー操作が重要!【リヤバランス】

通常のヘビーシンキングミノーと同様、お尻側から沈下し着底が分かりやすい。また、思った場所にルアーを到達させやすく、やや水深のあるポイントに向く。

ただ、フックから先に川底に到達するため、根掛かりはしやすい。着底後はなるべく早くルアー操作に移りたい。

小さなポイントが得意!【フロントバランス】

頭から沈むタイプ。リールを巻いたときの泳ぎだしが速く、小さなポイントや魚がルアーを長く追わない状況を得意とする。

ただ、頭から沈むということは、お尻側のフックが上になり、 ラインをフックが拾いやすい(エビと呼ばれる状態)。あまりラインをたるませすぎないように沈下させたい。

フラットサイドミノーの流し方 引き方を写真で解説!

フラットサイドミノーの流し方 引き方を写真で解説!

ポイントは対岸の倒木。なるべく木からルアーを離さずにねらいたい。フラットサイドミノーはロッドアクションを加えても長い距離をダートすることなく、ポイントにへばりつくようにねらえるのが大きな利点。

フラットサイドミノーの流し方 引き方を写真で解説!

アップにキャストしてボサ下を探る。魚にやる気があれば1でも出てくるが、晴天や渇水時は2くらいのぎりぎりを探りたい。こんな場所もフラットサイドミノーは得意とする。

フラットサイドミノーの流し方 引き方を写真で解説!

いかにも釣れそうな倒木と泡の複合ポイント。ダウンでゆっくりルアーを流し込みながら探る。リールを巻かずにフラットサイドミノーをリフト&フォールさせ続けると食ってくることが多い。

おすすめフラットサイドミノー 5選!

①【ダイワ】シルバークリークミノー スローフォールカスタム40SS

①【ダイワ】シルバークリークミノー スローフォールカスタム40SS

テンションフォールでもフリーフォールでも、ジグミノーのように綺麗なユラユラフォールを見せてくれる。ヘビーシンキング全盛期のなか、あえてスローフォールで流れのなかを漂うようにフォールさせ、水中を流れる昆虫を意識して使ってみたい。

②【シマノ】カーディフストリーム フラット50HS

②【シマノ】カーディフストリーム フラット50HS

重心移動ではなく固定重心を採用したことで、より複雑な流れでも安定した泳ぎを見せてくれる。泳ぎは派手になりタダ巻きとトゥイッチ、どちらでも思わず「釣れそう」と口に出てしまいそうなアクション。

➂【ティムコ】ラクス60S

➂【ティムコ】ラクス60S

フラットサイドや幅広系のミノーは基本的にカクカク、ピラピラと角のあるメリハリのあるアクションが多いなか、ラクスは絶妙なウネウネ感もある。タダ巻き時とロッドアクション時の性格はかなり異なるミノーだ。

④【ジャッカル】トリコロール舞55S

④【ジャッカル】トリコロール舞55S

ややボディーに厚みがあり、内部の空気量が多いせいか、スロー気味の沈下で魚をじっくり誘ってくれる。沈下時はユラユラとジグミノーのように沈み、フォール中のヒットも多いので気が抜けない。

⑤【ジャクソン】メテオーラ52

⑤【ジャクソン】メテオーラ52

これでもかといわんばかりのフラットな側面。タダ巻きでもメリハリの効いたフラッシングが分かりやすく、ルアーの位置を把握しやすい。フォール姿勢はややリヤ側だが、ジグミノーのようなシミーフォールアクションで沈下中のアタリも多い。

まとめ

フラットサイドミノーは沈下速度は様々。同じ渓流でも場所やタイミングによって使い分けることで釣れるポイントの幅が広がるだろう。

北海道の釣り情報誌ノースアングラーズでは北海道の川釣り海釣り湖釣りの情報をはじめ、入門者向けの情報も紹介している。

今回のフラットサイドミノーについては他の記事でも紹介しているので、ぜひご覧いただきたい。
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