2021.06.30 釣りの入門ガイド

北海道小樽市周辺のカレイ(鰈)釣りの教科書~カレイのタックル 仕掛け ポイント紹介~

2021.06.30 釣りの入門ガイド

後志エリア カレイ投げ釣り
遠投はもちろん仕掛けも肝心
リポート 佐藤大輔(札幌市)
Reported by Daisuke Sato
難易度 ★★
数釣り度 ★★
ロマン度 ★★
グルメ度 ★★★
家計影響度 ★★

カレイは引きの強さも魅力!

4月になりすっかり雪解けが進む頃、マガレイの岸寄りが本格化する。

そこで今回は小樽のマガレイ釣り場、通称「日和山灯台下」を舞台に釣り方、有効な仕掛けなどを紹介したい。

ポカポカとした陽気のなか磯からフルキャストし、サオ先に神経を集中してアタリを待つ。

投釣りファンにとって至福の一時だ。マガレイはヒットしてからの引きが強烈で、体をくの字に曲げて抵抗し、サオを大きく絞り込む。また食味もよく、刺身、煮付け、焼き、どう料理しても旨い。群れで岸寄りし、タイミングが合えば爆釣することも多々。ぜひ挑戦していただきたい。

北海道版!カレイのタックル&タクティクス

磯のマガレイ釣りは基本的に遠投が有利。100m以上キャストできるタックルを選びたい。

投げサオは4.05~4.25m、オモリ負荷30号程度。リールは投げ専門の大型スピニング。PEラインは0.8~1号。

重要なのは仕掛け。

カレイ釣りで広く使われているのはL字型テンビン、ドウヅキ、遊動式の3タイプ。
私は自作のドウヅキ2本バリを愛用している。

飛距離の出しやすさ、エサをそこから浮かせて漂わせることができるアピール力の高さが利点。

ドウヅキの仕掛けは潮流が速いと流されやすく、それを嫌うアングラーもいるが、マガレイの集まるエリアを早く捜すのが肝心。その点、ドウヅキ仕掛けは適度に流されて広範囲を探れるのが逆にメリットだと思う。

幹イトはナイロン16号。これにカラフルなガラスビーズ、サルカンを通してから、その上下にウキ止メゴムで半固定。サルカンは丸型ビーズで挟み込む感じになる。こうすると幹イトに張りをもたらすことができ、ハリスは上下左右に開店するのでイト絡みが少ない。枝スを出す位置は自由に変えられる。

私はとにかくイト絡みが嫌なので、さらに念を入れ、ハリスには直径の異なる寝る収縮チューブを2本被せている。オモリは弾丸型27~30号。エサは塩イソメが無難。

フィールド&アドバイス ~小樽近郊の良ポイント~

日和山灯台下は札幌近郊の好釣り場だけに激戦区。
最盛期は平日でも早朝から駐車場スペースがいっぱいになる。

早く行くことをすすめたい。

磯へのエントリー地点は西側と東川の2ヵ所ある。
ポイントは灯台下の広く平坦な場所が人気。ただ、ここあ手前に根が張り出していて、60~70m沖から海底が砂地になる。砂地と磯の境目周辺にはクロガシラガレイが潜む。

マガレイの数釣りを防げる最大の敵はギスカジカ(ツマグロカジカ)。対応策としてはカジカの反応が多い場所は避け、カレイのアタリが出るエリアを丁寧に捜すしかない。

ただし、釣り人が多いので、両隣の人の投入点をよく見ておくこと。貴重な潮マヅメにオマツリなどのトラブルで時間を消費するのはもったいない。

※新型コロナウイルス感染拡大の影響で、釣り自粛要請が継続して出されているケースもあるので、釣行の際は各自治体の指示に従ってください。