2021.10.31 北海道海釣り情報

北海道ヒラメ・ルアー釣りにおすすめの【シャッドテールワーム】を解説

2021.10.31 北海道海釣り情報

北海道のヒラメ釣りは、釣る時間や場所、必要な道具などのキモを抑えれば釣れる。

シャッドテール『浜王』の開発者に、ヒラメをキャッチの秘訣をうかがった。

この記事を参考にして、良型ヒラメをキャッチしてほしい。

ヒラメは「朝イチ」が狙いめ

北海道では80cmを超えるヒラメが岸から釣れることもあり、そんな魚を夢見るビギナーアングラーも多いはずだ。

初めの1尾を手にしたいという人に向け、そのキモをフラットフィッシュ専用ルアー『浜王』の開発に携わったメジャークラフト・髙谷誠さんに聞いてみた。

「ジグ・ワーム・シンキングペンシル……ヒラメは活性が高ければ、どんなルアーにも反応がいい魚です。個人的な経験論ですが、ヒラメに関しては、潮の変わり目よりも日の出前のタイミング(朝マヅメ)に入ることが最優先事項だと思います」

ヒラメねらいの釣りで何より大事にしているのが「朝イチ」と語る髙谷さん。

彼が、そのタイミングで撃つのは岸寄り、結ぶのはシャッドテールワームだという。

夜を境にいったんプレッシャーが解除され、岸際の小魚を捕食するモードに入ったヒラメをナチュラルに誘う短距離戦が面白いと考えている。

ヒラメ攻略ポイント① シャッドテールでヒラメの目を意識

ジグは速巻き向き、シンキングペンシルは万能ながらもアピールが強く、ややスレの進行が早い。

そこで、髙谷さんは朝イチの魚たちを刺激しすぎず、静かに、そしてスローリーリングで誘えるワームをチョイス。

しかし、ただナチュラルに攻めればいい、と考えているわけでもないようだ。その理由は、ヒラメの目にある。

「青ものやトラウトと比べて、フラットフィッシュは目が小さく、視野が上方に偏っています。ゆっくりとした泳ぎ方をしながら“ヒラメに見つけてもらう”必要があるので、ワームの中でもアピールの大きなシャッドテールは非常に頼りになりますね」

『浜王』はヘッドのローリングアクションとテールのウオブリングアクションが融合した、ヒラメに非常によく効くルアーだ。

グリグリと泳ぐヘッドはややタイト、対照的にテールは水の抵抗を受けてブリブリとワイドに動く。

この相乗効果で魚に見つけさせ、思わず口を使わせるのがコンセプト。

ヒラメ攻略ポイント② ルーム選びはカラー戦略を使う

髙谷さんに、カラー戦略について聞いてみた。

「朝マヅメの暗い時間帯に魚が見つけやすいのが、蓄光タイプのグローや蛍光色。ここから始め、反応を見ながらアカキンなどのゴールド系に移行します。これでも厳しければ、イワシ・キビナゴなどのナチュラル系を選択。アピール~ナチュラル系の色へとシフトしていくのがカギかもしれません」

「ルアーを“見ているだけ”の魚は意外に多い」と髙谷さん。

アピールカラーをさんざん見た後に、スレた中で口を使わせるライブベイトカラーに可能性を感じているという。

「色のトーンが変わるだけで、魚の反応はかなり変化します。ヒラメ釣りでは朝マヅメが最優先と言いましたが、そのタイミングで釣れないこともしばしば。移り変わる時間と魚の反応に合わせて、カラーバリエーションはしっかり準備しておきたいですね」

熟練の釣り人のように遠くのポイントを的確に撃てなくても、チャンスはある。近場を大事に、その中に工夫を織り交ぜてみる。

良型ヒラメを手にしたい方は、まずはワームで遊んでみてはいかがだろう。

ヒラメ釣りに効果的なシャッドテールワームの紹介

暗い時間帯に効くグロー・蛍光カラー

暗い時間帯に効くグロー・蛍光カラー

光量の少ない早朝、まずは魚にルアーの存在を見つけてもらう必要がある。蓄光タイプのグローやチャートカラーは効果的。

また、目が小さいため、ヒラメは濁ったコンディションでの反応が極端に渋くなる、と髙谷さん。

波が高めのとき、流入河川が近いといった濁りが入りやすい状況で、魚の目に留まりやすいアピール系カラーは重要だ。

〇価格:4インチ21g=720円、28g=750円、替ワーム(4本入り)=390円

日中に効くカラー

日中に効くカラー
日中に効くカラー
日中に効くカラー
日中に効くカラー

今季、メジャークラフトからリリースされる『浜王』の新ライブベイトカラー。人間からも魚からもリアルに見える色合いにこだわった。

朝から徹底的にルアーを見せられ、スレが進行してしまった場合でも諦めたくはない。光量がしっかり入る日中のタイミングで結びたいカラー群。

〇価格:4インチ21g=820円、28g=850円、替ワーム(4本入り)=470円

音でヒラメに気付かせるルアー

音でヒラメに気付かせるルアー

左のライブベイトカラーのテールに注目。ラトルが入っていて、泳ぎながら音を出す仕組みになっている。

「カラーアピールは小さくしつつ、魚に気づいてもらう必要がある。非常にナチュラルなカラーなので、他とは違うアクセントを入れました」と髙谷さん

ヒラメの捕食ベイトに似せたルアー

ヒラメの捕食ベイトに似せたルアー

ヒラメが捕食しているベイトが小さいならば、ルアーはそこに合わせるほうがいい。既存の4インチの21、28gに加え、新しくリリー スされる『浜王』の3.5インチ 14、18g(写真手前)。

こちらの新シリーズはラインアイに一工夫が施されている。スリット型のアイはシャローを引きやすいが、深場や足場の高いポイントでは後部のアイが効果的。

港内でも使える新ウエイトはビギナーにもうれしい設計だ。

〇価格:3.5インチ14g=680円、18g=720円、替ワーム(4本入り)=390円

まとめ

初めの魚を手にするためにはルアーの選定が欠かせない。特にヒラメを釣る場合は目を意識したルアー選びが肝心だ。

朝昼晩と見える景色や明るさが変わっていくのに合わせて、ルアーも時間帯別のカラーシフトが必要になってくる。

暗い時間に効果のあるグローに始まり、ハイプレッシャー下に置かれた魚たちには『浜王』のリアルなルアーを上手く使うことが大切だ。

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